(本日はドラマの核心部分には触れませんが、脇の小ネタは明かすので、
これから映画を見ようと思う方は、お控えください。)
「
夕凪の街 桜の国」の『前半』が素晴らしい。
佐々部清監督のいつもの持ち味の、
古風で控え目だけれども優しさに包まれた胸に染みる描写だった。
美術も「ALWAYS 三丁目の夕日」なんかより、はるかに見事だ。
ところが、現代パートの『後半』で、ワタクシは大いに戸惑ってしまった。
定年退職した父親がしょっちゅういなくなる。
ボケたか?
女ができたか?
よし、尾行しようと娘。
バレないように身を隠し、気づいたら広島。
お父さんは熟女と抱き合っている……。
コメディではないものの、明らかに笑いを取る展開で作られている。
しかし、違和感だらけなのである。
以下、例を挙げる。
・境正章さんのベタな老人演技。
・中越典子さんの設定と描写とゲロ。
・田山涼成さんの謎のキャスティング。
・ラブホの背景音で、2度、ヘリコプター音。
・ジャンジャガジャーン!を連発。
・プリプリをデュエット。
(他にもあったと思うけど、思い出せず。)
今までの佐々部監督のテイストから、かけ離れているのである。
佐々部監督は過去や地方を扱った作品で手腕を発揮する。
だから、この映画もうってつけのはずだったのに。
一体、何があったのだろうか?
あと、この構成、1部と2部に前後半でばっさり分けたのはよかったのだろうか?
おいしいところは、ぜんぶ前半が持っていってしまったような気がする。
過去と現在が交錯して、謎解き風に描くことも可能だったと思う。
* * *
……とはいえ、この映画の評価は高い。
左のサイドバーにある、満足度を示す「劇場映画ランキング」でも、
現時点で1位だ。
上記に列挙した点も、他の観客はきっと気にならないと思う。
おかしいのはワタクシの方なのである。
それに後半でも見所はいくつもある。
特に、小池里奈さん→粟田麗さんのエピソードは。
★
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- 2007/08/12(日) 18:20:41|
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「夕凪の街 桜の国」★★★☆見て戦争について少しでも考えたい
麻生久美子 、田中麗奈 、吉沢悠 主演
佐々部清 監督、2007年、118分
原爆投下から13年後の広島と
現代の東京の二つが舞台の映画
8月の公開は日本人に大切な時期ということで
正解と...
- 2007/09/10(月) 22:00:03 |
- soramove